FAS原サイト:http://www.fas.org/nuke/guide/dprk/facility/nodong.htm
この施設が、信頼できるミサイル・システムを完全に開発するために必要とされる広範囲な試験プログラムの支援を意図されておらず、多くに関して、その支援能力を有していないことを極めて明らかにしている。合衆国においては、一般に最低20回の試験飛行が、大型大陸間弾道弾の開発に要求されており、より小型のミサイルは、一般に運用開始前にさらに多くの試験が行われている。蘆洞施設の最も注目すべき特徴は、輸送網、舗装道路、燃料貯蔵所、及び広範囲な試験プログラムの支援に必要なスタッフの住宅を全く欠いていることである。
北朝鮮のミサイル・プログラムは、極めて質素かつ長期化する北朝鮮の試験活動とこのプログラムに対する大規模なアメリカの反応の間の不均衡により常に有名である。北朝鮮の試験プログラムの最も野心的なものは、ケープ・カナベラルとは全く正反対な蘆洞試験施設の規模及び本質により明白に暴露した。蘆洞施設は、恒久占拠のいかなる徴候も示しておらず、むしろ、打ち上げクルーがその手仕事を試すために時折修理する臨時野営地から成っているというあらゆる証拠を与えている。産業支援の方法又は他の試験施設を完全に欠いており、露出した骨組みの試験インフラは、無舗装の道路網以上のものにより連結されていない。
蘆洞打ち上げ複合施設は、金策港や吉州南方の高速道路滑走路のような主要輸送結節から少し離れて位置している。外部と打ち上げ複合施設を結ぶ鉄道連絡線も、舗装道路すらも存在しない。この難解な孤立は、数年毎の単一打ち上げを構成する試験プログラムに対する粗末なバリアーにしかならないが、アメリカ、ロシア又は中国が行っているように、数ヶ月毎の打ち上げを伴う重大なミサイル試験プログラムにより提起される輸送要求に明らかに一致しない。試験基地の施設を結ぶ土及び砂利の道路は、数年毎の試験に十分であるが、頻繁な車両輸送が生じる重大な試験プログラムは、土及び砂利の道路が泥の轍及び窪みの海に急速に陥る以上、舗装道路を必要とする。希な試験は、目下の試験に必要とされる量の燃料を事前に輸送することにより支援されるが、ミサイル試験施設は、通常、数多くの試験を支援するのに十分な独立した液体燃料貯蔵地域を含む。希な打ち上げ活動は、野外キャンプとして取り扱われるが、大規模な試験プログラムは、数百名の存在の維持、及びこの存在の維持を支援するために、近隣の恒久住宅を要求する。
北朝鮮の弾道ミサイルは、北朝鮮東海岸の大浦洞から約10kmの蘆洞近郊の施設から試験発射されている。咸鏡北道花台郡舞水端里におけるこのミサイル基地の最初の建設は、伝えられるところによると1988年に完成した。その時以来、計2回のミサイル試験が、この施設から実施されている。ノドン1号ミサイルの原型は、1990年5月に発射台上に探知された。そして、このミサイルの唯一の試験飛行は、1993年5月に実施された。そして、1998年8月、より長射程のテポドン1号ミサイルが、小型衛星を軌道に乗せる試みとの主張の下に打ち上げられた。
1999年中、より大型のテポドン2号ミサイルの打ち上げ準備が探知された。1999年5月以来、米偵察衛星は、別のミサイル打ち上げと明らかに関連した発展を監視した。新しい発射台の建設は、1999年7月下旬にほぼ完了した。新しい発射台は、明らかに1998年8月に打ち上げられたテポドン1号(射程1,500km以上)よりも長射程のテポドン2号打ち上げのためのものである。以前の発射台(高さ約22m)と比較して、新しい発射台は、1.5倍高い約33mである。1999年8月初め、テポドン2号の車両が既に完成し、発射台近くに保管された模様である。しかしながら、発射台上には運搬されていない。ミサイルを発射台に設置し、タンク車から液体燃料を搭載するのに2日間かかるという。それ故、打ち上げ準備は、米偵察衛星により事前に確認された。年末までに、この活動は、いかなる打ち上げ結果もなく断念された。
試験施設は、おおよそ三角形であり、1基の発射台、発射台の北西850mに位置する発射管制施設、及び発射台の真西約500mに位置するミサイル組立ビル(MAB)から構成されている。MABは真北に向き、残りの複合施設は、概ね北西35度(この方向から数度の差違を伴い)を向いている。試験施設のこれら3つの主要要素は、無舗装の道路及び山道網により連結され、そのいくつかは、試験施設に明らかに特有のもので、他のものは、地域農業活動に関連している。
北朝鮮からの亡命者イム・ヨンスンによれば、保安上の理由のため、この基地の半径80km以内の地域に居住する全ての住民は、退去を命じられたという。この主張は、数多くの小さな農業村が試験施設のすぐ近くに位置している以上、明らかに真実ではない。1999年のIKONOSの画像を1971年のCORONAの画像と比較すると、数多くの居住地に重大な拡大及びこれらの村落に関連構築物が存在しているのは明らかである。特に、ミサイル試験施設は、活動中の農業地域に散在しており、周囲の農業共同体からミサイル試験施設を分離する明らかな保安区画は存在しない。
ミサイル試験施設を取り巻く各種建築地域が、この施設にいかなる機能関係も有していないことも同時に明らかである。ミサイル試験スタッフと関連し得る住宅構築物も、「産業」又はその他の作戦支援を提供し得るより大きな構築物も完全に欠いている。ミサイル試験スタッフ又は作戦による近くの農業居住地又はその他の構築物の臨時使用も排除できないが、当該使用を暗示する周囲の共同体において、機能的に関連するいかなる変更点も確認できない。
Space Imaging IKONOS−1999年11月1日
![]() | 蘆洞1
![]() 蘆洞2
| ![]() 蘆洞:発射台
| ![]() 蘆洞:ミサイル組立ビル
| ![]() 蘆洞:推定発射管制施設 | |
最終更新日:2003/09/01
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